心臓リハビリテーション患者のストレスコーピングにおける自己効力感

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タイトル別名
  • Self-efficacy for Stress Coping in Patients Undergoing Cardiac Rehabilitation
  • シンゾウ リハビリテーション カンジャ ノ ストレスコーピング ニ オケル ジコ コウリョクカン

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抄録

<p>心臓リハビリテーション患者のストレスコーピングにおける自己効力感(coping self-efficacy:CSE)の検討を行った.65歳以上の心臓リハビリテーションに参加した入院中の患者群(122名)と地域在住の健常群(115名)に,CSEと感情についての質問紙調査を行った.その結果,高齢者のCSEとして,認知,回避,問題解決,気分転換の4因子が抽出された.また,患者群は健常群に比べて認知CSEが低く,女性患者では問題解決,気分転換CSEが低かった.認知,問題解決,気分転換CSEは精神的健康との関連が,一方で女性患者の回避,気分転換CSEは怒り-敵意との関連がみられた.本研究により,患者群,特に女性のCSEは健常群に比べて低い傾向があることが明らかになった.有効な介入のためには,本研究で示された各CSEの傾向を考慮する必要があるだろう.</p>

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 62 (3), 240-247, 2022

    一般社団法人 日本心身医学会

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