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- 武田 千夏
- 大妻女子大学比較文化学部
書誌事項
- タイトル別名
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- What is French liberalism?
- ―Summary of previous research over the past 30 years―
- ―過去30年の先行研究の総括―
抄録
<p> 本論文は主に過去30年のポスト冷戦期に展開されたフランス,アメリカ,イギリスを中心とする19世紀フランス自由主義研究を総括する.フランスとアメリカで19世紀フランス自由主義というプリズムを通じてポスト冷戦の現状に見合った新たな共和国像が模索されたことを指摘する.これは冷戦後ではなく冷戦中に19世紀フランス自由主義研究が政治化したイギリスとは対照的な傾向である.一方近年政治の保守化に呼応して,保守勢力との親和性の強いフランス自由主義潮流が存在感を増した.これらの事例から,現状における自由のあり方をフランス革命の歴史哲学の解釈に託して間接的に表現するという「歴史哲学の伝統」が現在のグローバル化されたフランス自由主義研究にも受け継がれた結果それぞれの研究者が属する国の政治状況などによっても19世紀フランス自由主義の見方が微妙に異なるという特徴があることを明らかにした.結論としてフランス自由主義研究とは19世紀フランスを対象とする思想史研究であるが,現在に対する視点が過去の見方に直接的に影響を及ぼす傾向が顕著であるという意味においては現代思想的側面をも併せ持つ学問領域であることを指摘した.</p>
収録刊行物
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- International Journal of Human Culture Studies
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International Journal of Human Culture Studies 2022 (32), 359-376, 2022-01-01
大妻女子大学人間生活文化研究所
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390854882638981248
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- ISSN
- 21871930
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可