この論文をさがす
説明
<p>【目的】関節リウマチ(以下RA)患者において,Sauvé-Kapandji法(以下,SK法)術後3年以上経過後のX線学的変化を検討すること.【対象と方法】2007年から2019年にSK法を施行したRA17例18手の内3年以上の経過観察をし得た6例6手である.全例女性,手術時平均年齢は60歳(45-70歳),平均経過観察期間は100か月(36-160か月)であった.術後1週,最終経過観察時の単純X線を用いてCarpal height ratio(CHR),Palmar carpal subluxation ratio(PCSR),Ulnar translation index(UTI)の各値について術後1週を1とし変化率を評価した.また,この6例を含む17例18手について,術前と術後1週にて術前を1とし変化率の評価を行った.統計学的検討にはWilcoxon検定を用いて5%未満を有意差ありとした.【結果】術後1週と最終経過ではCHRは-1%,PCSRは+7%,UTIは+23%であり,UTIにて有意差を認めた(p=0.0028).また術前と術後1週の比較ではCHRは-4%,PCSRは+11%,UTIは±0%であり,PCSRのみ有意差を認めた.【考察】RAにおけるSK法では3年以上の経過例で,術直後に対して尺側偏位が進行することが示唆された.</p>
収録刊行物
-
- 整形外科と災害外科
-
整形外科と災害外科 71 (1), 29-30, 2022-03-25
西日本整形・災害外科学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390854913628965760
-
- ISSN
- 13494333
- 00371033
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可