実行経路を考慮した自動テストケース生成が自動プログラム修正に与える影響の分析
抄録
<p>テストスイートベースの自動プログラム修正に,自動テストケース生成によって生成されたテストスイートが有用であれば,パッチ生成のコスト削減につながる.自動テストケース生成には,入力としてクラスを与え,与えられたクラスに対するテストスイートを生成する手法がある.本研究の目的は,自動プログラム修正に自動テストケース生成を利用する際に,入力としてどのクラスを与えるべきかを明らかにすることである.そのため,本研究では,失敗テストスイートと実際に修正されたクラスの関係を調査した.また調査によって得られた考察に基づき自動生成したテストスイートが,自動プログラム修正の結果に与える影響に関して調査を行った.調査の結果,失敗テストスイートのテスト対象クラスと,開発者による修正クラスが一致していない場合,その原因は,失敗テストケースの実行経路に,修正クラスが含まれることであると確認された.また,失敗テストケースの実行経路に含まれるクラスを考慮し自動生成したテストスイートを自動プログラム修正に用いることで,パッチの生成数は減少するが,デバッグの手がかりとならないパッチの生成数は減少し,生成されるパッチの精度が向上した.</p>
収録刊行物
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- ソフトウェア工学の基礎ワークショップ論文集
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ソフトウェア工学の基礎ワークショップ論文集 28 (0), 61-70, 2021-11-11
一般社団法人 日本ソフトウェア科学会 ソフトウェア工学の基礎研究会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390854968913988352
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- ISSN
- 2436634X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可