アルバン・ベルク初期歌曲の相貌:CD『アルバン・ベルク──若き日の歌──』出版の報告 : 録音の現場ならびにブックレット制作の立場から

書誌事項

タイトル別名
  • Alban Berg's Early Lieder : from the Standpoint of Recording and Booklet Production

抄録

本研究は、加納悦子を代表者として、2020年度の個人研究費(特別支給)の下に、アルバン・ベルクの初期歌曲のCDを出版することを目的としている。生前に出版された作品を除けば、ベルクの歌曲のまとまった録音となれば、その数は限られてくる。CD制作の過程に関しては、後段で詳しい報告がなされるであろうが、日本人の演奏家と、日本のレーベルによるまとまった音源という意味で、本ディスクは貴重な資料となる筈である。ベルクが歌詞として選ぶ詩は、しばしばマニアックとも言える詩人の作品も含まれる。そのため、多くの歌曲においては、歌詞の訳は元より、タイトルにすら定訳がないのが現状である。その状況にあって、子安ゆかりによる新たな歌詞対訳と、タイトルが画定されたという点においても、本研究には意義が認められよう。

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