日本語が母語である学習者のタイ語使用に見られる語順の問題

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タイトル別名
  • ปัญหาการลำดับคำภาษาไทยของผู้เรียนที่ใช้ภาษาญี่ปุ่นเป็ นภาษาแม่
  • ニホンゴ ガ ボゴ デ アル ガクシュウシャ ノ タイゴ シヨウ ニ ミラレル ゴジュン ノ モンダイ

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抄録

教育実践報告

タイ語は孤立語(isolating language)であり、屈折語(inflecting language)である英語のような単語の語形変化はなく、また、膠着語(agglutinative language)である日本語と違い、単語の文の中での文法関係を示すためにその単語に接尾辞を付けることもなく、文法の機能は文中の語順によって表される。タイ語では、語順は単語の文法の機能だけではなく、文の意味にも影響を与える。言語の類型に相違がある日本語が母語であるタイ語学習者のタイ語の使用上の大きな問題の一つが語順である。本稿は、日本語が母語であるタイ語学習者のタイ語の使用に見られる語順に具体的にどのような問題があるのか、またそれらの問題を引き起こす要因と考えられるものにはどのようなものがあるのかについて学習者が書いた作文を基に、報告することに目的がある。語順の問題は接続詞や連続動詞が使用される文において多く見られるように、学習者の語順の問題は、単文(simple sentence)よりも、複文(complex sentence)や重文(compound sentence)に、また肯定文よりも否定文に多く見られる。それらの問題は母語である日本語の語順の自由度の高さや、タイ語の語順の複雑さにその要因があると考えられる。

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