書誌事項
- タイトル別名
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- Three Cases of <i>EGFR</i>-mutated Lung Cancer That Transformed to Small Cell Lung Cancer
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抄録
<p>背景.Epidermal growth factor receptor(EGFR)遺伝子変異陽性肺癌はtyrosine kinase inhibitor(EGFR-TKI)が高い奏効率を示すが,その後耐性化を来す.近年その耐性化の機序が解明され,小細胞肺癌(small cell lung cancer:SCLC)転化は耐性化の2~15%を占めるが転化後の治療,転帰など詳細な報告は少ない.症例1.66歳,女性.6次治療のオシメルチニブ投与中に胸水の増悪を認め,セルブロックでSCLCの形態に変化した腫瘍を認めた.症例2.47歳,男性.6次治療のS-1投与中にNSE,ProGRPの上昇と胸膜播種の悪化を認め,胸膜病変の生検を施行しSCLCの診断となった.症例3.67歳,男性.初回治療のエルロチニブ開始後14か月目に肺原発の増大を認め,再生検でSCLC転化を認めた.3例ともシスプラチン+イリノテカンを投与し病勢制御しえた.結論.EGFR遺伝子変異陽性肺癌の小細胞肺癌転化の症例に対し,シスプラチン+イリノテカン療法が有用な治療選択肢となる可能性がある.しかし同治療の詳細な報告は限られており,さらなる症例集積が必要である.</p>
収録刊行物
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- 肺癌
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肺癌 62 (2), 107-114, 2022-04-20
特定非営利活動法人 日本肺癌学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390855046375539712
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- ISSN
- 13489992
- 03869628
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可