鈍的外傷性椎骨動脈損傷の治療経験

  • 大山 裕太
    帝京大学医学部附属病院 脳神経外科 帝京大学医学部附属病院 高度救命救急センター
  • 山根 文孝
    帝京大学医学部附属病院 脳神経外科 国際医療福祉大学 脳神経外科
  • 朝見 正宏
    帝京大学医学部附属病院 脳神経外科 帝京大学医学部附属病院 高度救命救急センター
  • 大貫 隆広
    帝京大学医学部附属病院 高度救命救急センター
  • 後藤 芳明
    帝京大学医学部附属病院 脳神経外科
  • 宇野 健志
    帝京大学医学部附属病院 脳神経外科
  • 安心院 康彦
    帝京大学医学部附属病院 高度救命救急センター
  • 三宅 康史
    帝京大学医学部附属病院 高度救命救急センター
  • 坂本 哲也
    帝京大学医学部附属病院 高度救命救急センター
  • 辛 正廣
    帝京大学医学部附属病院 脳神経外科

書誌事項

タイトル別名
  • Treatment of Traumatic Blunt Vertebral Artery Injuries: Teikyo University Experience
  • ドンテキ ガイショウセイ ツイコツ ドウミャク ソンショウ ノ チリョウ ケイケン

この論文をさがす

説明

<p>【目的】鈍的外傷性椎骨動脈損傷は,稀な病態である.今回,われわれが治療介入した椎骨動脈損傷を 3 例経験したため報告する.【症例】症例 1:42 歳男性.頚椎(C6)骨折と骨折部に一致した右椎骨動脈に高度狭窄を認めた.症例 2:68 歳女性.頚椎(C2)に骨折と,骨折部に一致した右椎骨動脈閉塞を認めた.この 2 例では,抗血小板薬による保存的加療を行った.症例 3:38 歳男性.頚椎(C3-6)に骨折と,骨折部に一致した左椎骨動脈閉塞を認めた.本患者では,頚椎骨折の整復術前に,椎骨動脈の再開通に伴う合併症の予防を目的とした,左椎骨動脈のコイル塞栓術を施行した.【結論】外傷性椎骨動脈損傷を早期に診断し,必要に応じて血管内治療の選択が望まれる.</p>

収録刊行物

  • 脳血管内治療

    脳血管内治療 7 (1), 1-6, 2022

    特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ