クラスメートとしての 「気になる子ども」

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  • クラスメート ト シテ ノ 「 キ ニ ナル コドモ 」

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抄録

本研究は、年中から入園した 「ちょっと気になる子」 の卒園に至るまでの発達の様相について、クラスの状況を踏まえて検討した。このクラスは、年少時から比較的落ち着いた中でスタートし、 大きな問題が生じることなく卒園に至った。担任保育者にとって、Aは、年中での入園当初から、保育室で過ごすことが非常に少ないこと、同年齢との関わりが少ないこと、母親の対応が不適切なこと、といった問題を持っている子どもであった。しかし、時間の経過とともに、クラスの中にいる時間が増え、クラスメートとの関わりが増えていった。それには他児が成長・発達することによって、Aを支えてくれるという構図を見ることができた。

This study investigated the development of a difficult child (A) during the two-year period, from entering to finishing kindergarten in the context of his class. This class had calm atmosphere for three years, without any major problem overall. According to the class teacher, (A) had following problems. : (1) He was out of his classroom,(2)he did not have any friends in his class, and (3)his mother could not improve his development. But gradually, he was present in the classroom, and made friends because his classmates supported him as they had developed more than (A).

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