伝統産業におけるファミリービジネスの競争優位 : 日本とドイツの刃物産業の事例研究

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タイトル別名
  • Competitive Advantages of Family Businesses in Traditional Industries : Case Study of the Cutlery Industry in Japan and Germany
  • デントウ サンギョウ ニ オケル ファミリービジネス ノ キョウソウ ユウイ : ニホン ト ドイツ ノ ハモノ サンギョウ ノ ジレイ ケンキュウ

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抄録

大量生産と大量消費によって引き起こされた自然環境の破壊や地球温暖化が深刻になっている。同時に経済機能の都市への一極集中と地方の過疎化も進んでいる。そのような状況を反映し、伝統産業への関心が高まっている。伝統産業は地域に根付いた産業であることから地域振興に与える影響も大きい。伝統産業に属する企業は、時代に合わない商習慣や生産の非効率性など多くの課題を抱えているが、伝統産業の企業はファミリービジネス特有の強みも持っている。本稿では日本とドイツの刃物産業を対象として事例研究を行うことにより、伝統産業において長期存続を可能としている企業の競争優位性について検討を行う。長期存続を実現している伝統産業企業は家族経営の強みを生かし、伝統的な技法により高品質の製品を生産しながら、多様なネットワークを活用してブランドを構築している。また社会貢献活動にも積極的に取り組み、伝統産業を次世代に継承している。

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