ストレスフルイベントへの対処と精神的健康にポジティブ志向が果たす役割 生涯発達過程で遭遇するイベントと突発的に遭遇するイベントとの比較

書誌事項

タイトル別名
  • The Role of Positive Orientation on the Successful Coping and Mental Health in Stressful Events. The Comparison of the Lifelong Developmental Stressful Events and the Suddenly Encountered Stressful Events

説明

生涯発達過程において不可避的に遭遇するストレスフルイベントと,予想しなかったにも関わらず突発的に遭遇するストレスフルイベントにおいて,それぞれどのようにネガティブな状態に対処し精神的健康の維持がなされるのかを,ポジティブ志向(5 因子から成る:上方志向,平静維持,現状維持,下方比較(ポジティブ),下方比較(ネガティブ))の果たす役割を中心に文献研究も加えて考察することを目的とした.生涯発達過程において遭遇するストレスフルイベントでは Erikson,Jung,Havigurst の提案した発達課題に基づいて各発達段階におけるストレスフルイベントを挙げ,各発達段階で異なるが概ね上方志向,現状維持,下方比較(ポジティブ)が重要な役割を果たし,突発的に遭遇するストレスフルイベントでは平静維持と下方比較(ポジティブ)が重要な役割を果たすことが示唆され,両者ともにポジティブ志向が重要な役割を果たすことが明らかになった.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ