白井晟一住宅作品における床の間の意匠について

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  • 真行草の観点による同時代建築家作品との比較から

抄録

本研究は,白井晟一(1905−1983)の住宅作品における床の間の意匠について,真行草の観点に基づき,同時代の建築家による事例との比較を通じて,その特徴を考察するものである。白井は,昭和期住宅史において,和風を手がけた代表的建築家と捉えられ,中でも特異な存在と位置づけられてきたが,その意匠的特徴について取り上げた学術論文はほとんど見られない。研究の結果,白井の床の間は,本床や本床に準ずる形式が大半を占め,その他は踏込床の事例が見られた。さらに真行草の観点に基づく数値化による意匠の検討を行った結果,他の建築家と比較して,白井の床の間は,「真」の性格が強いことが読み取れた。床の間の原型を祈りの対象となる祭壇に見ていたことの影響と考えられよう。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390855201292347648
  • DOI
    10.50981/jasis.26.0_57
  • ISSN
    24355542
    18824471
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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