弾力包帯における下肢各部位圧迫圧の検討

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  • Pressure Differences of Compression Bandages at Different Sites of the Leg

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説明

<p>健常人を対象に,軽度伸縮性包帯と高度伸縮性包帯の2種類の弾力包帯を用い,下肢の各部位―足関節部,下腿部,大腿部―の圧迫圧を測定した.弾力包帯をほぼ一定ずつ引き伸ばして巻くことにより,高度伸縮性包帯においてはLaplaceの法則に従い圧迫圧は中枢にいく程低下を示したが,軽度伸縮性包帯においては足関節部の臥位圧迫圧は下腿部より有意に低値であった.木製の足型マネキンヘの応用でも同様の結果であり,軽度伸縮性包帯における足関節部の圧迫圧低下の主たる原因は,軽度伸縮性包帯を周径の細い足関節部では一定の緊張を維持させながら巻くことがむずかしく,緩みやすいことによると考えられた.内課2cm上部と内課後方部の圧迫圧の比較では,軽度伸縮性,高度伸縮性包惜ともに後者が有意に低値を示し,また立位になると一層圧迫圧は低下したが,枕子を用いることにより圧迫圧の有意な上昇が観察された.</p>

収録刊行物

  • 静脈学

    静脈学 11 (4), 335-339, 2000

    日本静脈学会

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参考文献 (7)*注記

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