出血性ショックにより心肺停止,低体温の状況で搬送され救命し得たNOMIの1例

  • 尾本 健一郎
    独立行政法人国立病院機構東京医療センター救急科
  • 浅倉 友理
    独立行政法人国立病院機構東京医療センター外科
  • 河原 直毅
    独立行政法人国立病院機構東京医療センター外科
  • 大西 賢
    独立行政法人国立病院機構東京医療センター外科
  • 島田 岳洋
    独立行政法人国立病院機構東京医療センター外科
  • 浦上 秀次郎
    独立行政法人国立病院機構東京医療センター外科

書誌事項

タイトル別名
  • Survival Following Non-obstructive Intestinal Ischemia(NOMI)Associated with Cardiopulmonary Arrest and Accidental Hypothermia Caused by Hemorrhagic Shock:A Case Report
  • シュッケツセイ ショック ニ ヨリ シンハイ テイシ,テイタイオン ノ ジョウキョウ デ ハンソウ サレ キュウメイ シエタ NOMI ノ 1レイ

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抄録

<p>症例は73歳男性。玄関前で倒れているのを家人が発見し救急要請した。救急隊到着時心肺停止状態であったが当院到着後に蘇生された。膀胱温32.0度,Hb濃度2.3g/dLと中等度の低体温および高度の貧血であった。CT画像で一部小腸の造影効果が不良であり緊急手術とした。小腸が約60cmにわたり壊死しており腹腔鏡補助下小腸部分切除を施行した。翌日に十二指腸潰瘍からの出血があり内視鏡的止血を要したが第40病日に神経学的転帰は良好でリハビリ目的に転院した。病理組織学的にNOMIと最終診断した。出血性ショックにより心肺停止,低体温の状況で搬送され救命し得たまれなNOMIの1例を経験したので報告する。</p>

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