コロナ禍がもたらした新たな日常における農村観光の展開方向をさぐる ―マイクロ・ツーリズムとワーケーションへの意識調査から―

書誌事項

タイトル別名
  • Exploring New Directions of Rural Tourism Under the New Normal: Micro-tourism and Workcation

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説明

本稿では、コロナ禍で生じた新たな生活様式(ニューノーマル)の下で、我が国農村ツーリズムの新たな方 向性とその潜在的需要層について、大都市住民を対象に 2020 年 6 月に実施された実施アンケート調査結果を 基に考察した。具体的には、近隣地域の観光を意味するマイクロ・ツーリズム(micro-tourism)とリモートワー クと余暇を組み合せるワーケーション(workcation)への潜在的需要特性や求める農村側の魅力や必要設備など について、明らかとなった。マイクロ・ツーリズムは特に熟年層、ワーケーションでは若年世代で関心が高く、 これまで、関心の低い世代の農村への関心を高めている。農村の自然や歴史・文化および地元料理・酒が 3 大 魅力となっているが、ワーケーションでは、基本的ビジネス設備や飲食店が利用可能であることが挙げられて いる。また、コロナ禍で、OTA などのデジタル化が進んでいるため、伝統的な対面ホスピタリティに加えて、 デジタル技術を通した e ホスピタリティの領域が拡大している。このため、経営者側は、端末の画面からホス ピタリティが始まる点を認識し、両者の統合的ホスピタリティのあり方を検討する必要がある。

収録刊行物

  • 総合観光研究

    総合観光研究 20 (0), 1-9, 2022-03-31

    日本学術会議協力学術研究団体 総合観光学会

被引用文献 (1)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390855267545590016
  • DOI
    10.50839/sogokanko.20.0_1
  • ISSN
    24361011
    13488376
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    journal article
  • データソース種別
    • JaLC
    • KAKEN
    • Crossref
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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