セキュリティプライミングが自尊感情と親密な対人関係に関する期待に及ぼす影響

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抄録

セキュリティプライミングとは,アタッチメントの安定性に関する作業モデルを活性化させる実験手続きである。本研究では,セキュリティプライミングが肯定的な自己および他者に関する心的表象に及ぼす影響を検討した。専門学校生36名が本研究に参加した。セキュリティプライミングの前後に肯定的な自己表象として自尊感情,他者表象として親密な対人関係に関する期待を使用し,それぞれの変化を検討した。分析の結果,セキュリティプライミングの実施前よりも実施後の方が,研究参加者の自尊感情と親密な対人関係に関する期待の得点が高いことが明らかとなった。この結果は,アタッチメントの安定性に関する作業モデルが,肯定的な自己および他者に関する心的表象と関連することを示唆する。

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