近赤外分光分析を用いたエンバクの飼料成分値の推定

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タイトル別名
  • Estimating oat feed component values using near-infrared reflectance spectroscopy

抄録

<p>エンバクは我が国の冬作飼料作物としてはイタリアンライグラスについで広く栽培されている重要な粗飼料である。飼料設計を組む際、近赤外分光分析を用いると、経費や労力の大幅な軽減が期待できる。エンバクの他、麦類やソルガムを込みにした材料を用い飼料成分値について検量線を作成した報告はあるが、エンバクに限定した近赤外分光分析の検量線の報告はまだない。そこで本試験では、近赤外分光分析を用いて国内で一般的に「エンバク」として利用されている「sativa」と「strigosa」の飼料成分値を推定することを目的とし、エンバク「sativa」、アウェナストリゴサ「strigosa」、「sativa」と「strigosa」の混播「sativa/strigosa」、全て込みの4通りに、細分あるいは大別し、飼料成分値の検量線の精度を比較した。その結果、全て込みは精度が高く、検量線をその都度変更する必要がなく操作性が高いことが明らかになった。さらに可消化養分総量(TDN)の推定において、近赤外分光分析法からTDN含量を直接的に推定する方法(方式1)と飼料成分の推定値をNRC乳牛飼養標準2001年・第7版(北海道立畜産試験場2001,以降 NRC乳牛飼養標準)の計算式に使用することで間接的に推定する方法(方式2)を比較した。その結果、より簡便な方式1で高い推定精度が認められ、飼料設計への応用も可能であることが示された。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390855356042723328
  • DOI
    10.14962/jass.37.3_63
  • ISSN
    21890560
    09137548
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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