異なる高さで測定されたスギの幹におけるCO2動態

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  • Stem CO<sub>2</sub> dynamics measured at different heights for <i>Cryptomeria japonica</i>

抄録

<p>森林生態系のCO2収支において非同化器官におけるCO2放出は重要な構成要素のひとつである。幹における大気へのCO2放出は、呼吸機能によるCO2放出のほか、樹液流によるCO2輸送や、木部内への貯留などの影響を受ける。本研究では、スギを対象に異なる高さにおいてCO2放出を測定し、同時に測定された樹液流や木部内CO2濃度の影響について検討するほか、断幹により樹液流を制限した場合のCO2動態の変化について検討する。</p><p>静岡大学農学部キャンパス内に生育するスギを対象に異なる高さの非同化器官におけるCO2ガス交換の測定を行った。ガス交換の測定には多点通気および閉鎖型測定システムを用いた。このほか、樹液流速度の測定にはTDP30(Dynamax)、樹体内CO2濃度の測定にはGMM221(Vaisala)を用いた。一定期間測定後に、樹液流を停止させるために樹冠部を伐採し、伐採位置より下部において引き続き測定を行った。伐採前後での比較から、樹液流が幹CO2放出に及ぼす影響について解析する。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390855422503351168
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_423
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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