野菜摂取量を非侵襲で推定する仕組み「ベジチェック<sup>®</sup>」の開発

  • 菅沼 大行
    カゴメ株式会社イノベーション本部自然健康研究部
  • 林 宏紀
    カゴメ株式会社健康事業部
  • 松本 舞
    カゴメ株式会社イノベーション本部自然健康研究部

書誌事項

タイトル別名
  • Development of a Device, “Vege-Check”, for Non-invasive Estimation of Vegetable Intake
  • (JSNFS Award for Technology and Innovation (2021))
  • (令和3年度日本栄養・食糧学会技術賞受賞)

説明

<p>カロテノイドは天然界に広く存在する色素であるが, 食事として摂取するものの起源は野菜や果実が多い。また, ヒトはカロテノイドを生合成することができず, 吸収された後, 種々の組織に分布する。我々は, カロテノイドの皮膚への蓄積を光学的に非侵襲で測定できるデバイスを用い, 野菜摂取量を簡便に見積もることができる装置を開発した。住民を対象とした国内の横断研究 (n=811;女性58%;平均年齢49.5±15.1歳) において, その測定値は, 野菜や果実の摂取量と相関することが知られている血清カロテノイド濃度および簡易型自記式食事歴法質問票 (BDHQ) から算出された野菜摂取量と有意な正の相関を示した (それぞれr=0.678, r=0.210)。また, 数値が高いほどメタボリックシンドロームと関連する複数の指標の測定値が健康的であることが示唆された。容易に測定できることから, 現在, 健診の現場等での活用が始まっている。</p>

収録刊行物

参考文献 (19)*注記

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