航空LiDARによる壮齢ヒノキ林の下層植生の分布把握:UAVによる検証

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タイトル別名
  • Detection of Understory Vegetation in Mature Hinoki Cypress Forests Using Airborne LiDAR:Validation by UAV photography

抄録

<p>森林の下層植生は、表土流亡の防止、生物多様性の保全、森林の世代交代など、森林が多面的機能を発揮する上で重要な役割を果たす。そのため、下層植生の分布を把握することは、持続的な森林管理を行う上で重要だと考えられる。近年、リモートセンシング技術が広域の森林計測に利用されている。その一つである航空機LiDARは、航空機から地上へ無数のレーザを照射し、レーザが反射して戻ってくるまでの時間から、反射点の標高を計測する技術である。広域の標高を高精度に計測できるため、これまで様々な森林解析に用いられてきた。しかし、照射したレーザの多くは上層木によって遮られ、下層まで到達する割合は少ない。そのため、下層植生の計測精度は低くなる。</p><p>本研究では壮齢ヒノキ林の下層植生を対象とし、UAVと航空機LiDARの標高データを比較して、レーザによる下層植生の把握の可能性を明らかにする。まずUAVで林内の空中写真を撮影し、Structure from Motionによって下層植生の標高モデルを作成する。これと航空機LiDARの計測データから作成した標高モデルを比較し、両者の高さ別の標高値の頻度分布を解析することで、航空機LiDARによる下層植生の計測精度を検証する。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390855422511463296
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_116
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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