山梨県におけるカラマツ高齢人工林に対応した樹高成長曲線の修正と現況

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タイトル別名
  • Revision of Tree height growth curve applied to the Japanese Larch aged plantation in Yamanashi and Forest condition

抄録

<p> 山梨県のカラマツ人工林の多くは当初の標準伐期齢(40年)を超えても伐採されず高齢化してきた。こうした林分では大径材生産を期待して長伐期に切り替えられる。このような高齢林の管理には、昭和50年代に作成された収穫予想表を用いるが、作成当時は高齢林が少なく、高齢の成長を十分に予測できていない可能性がある。本研究では収穫予想表の更新のため、高齢林分データを加えて樹高成長曲線の修正を図った。また、県内のカラマツ人工林はやや高い密度で育成され標準伐採齢を迎えた林分が多く、長伐期に切り替えるにあたり標準伐期齢以降に間伐されている。しかし、このような林分を間伐することで生長が改善されるか確認する必要がある。そこで50年生以降に2度間伐されたカラマツ人工林2林分(67年生と70年生)で成長錐コアを採取し、成長経過を調査した。その結果、樹高成長曲線は現行のものと大きな差はなく高齢級の成長予測も妥当であったと思われた。成長錐による成長解析では、2度目の間伐後に直径成長の改善が5年程度見られた。現時点では2林分の事例だが、標準伐期齢以降の間伐でも改善が見られたことから、大径材生産が可能となる林分もあると考えられた。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390855422511492608
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_372
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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