スギ花粉に対する石松子の混合割合と人工交配による種子生産性の関係

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship between the mixing ratio of lycopodium powder to cedar pollen and seed productivity by artificial crosses

説明

<p> スギの人工交配において、花粉増量剤の希釈割合が種子の生産性にどのような影響を与えるか検討した。用いた花粉増量剤は石松子である。スギ花粉に対して石松子を混合し、体積比で2~32倍に増量させた。このような花粉と石松子の混合物を本研究では増量花粉と呼ぶ。対照として、増量剤を混ぜていないスギ花粉のみの交配も行った。各母樹について、雌花が半開から満開の時に一回目の交配を、その約10日後に二回目の交配を行った。各濃度の増量花粉とスギ花粉の量は互いに等しくなるよう定量して交配を行った。試験の結果、雌花あたりの球果数は石松子の混合割合との関連を見いだせなかったが、球果当たりの種子重や100粒重は石松子の量が多くなるほど減少する傾向が観察できた。本発表では、これらの形質に加えて、種子の発芽率についても解析を行い、報告する予定である。本研究は生研支援センターイノベーション創出強化研究推進事業「成長に優れた無花粉スギ苗を短期間で作出・普及する技術の開発」(課題番号28013BC)の支援を受け実施した。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390855422511498624
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_403
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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