平成29年7月北部九州豪雨による崩壊斜面における植生回復

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タイトル別名
  • Revegetaion of the collapsed slopes occurred by the July 2017 Northern Kyushu heavy rainfall

抄録

<p> 平成29年7月北部九州豪雨では夥しい数の斜面崩壊が発生した。集落や道路に近い崩壊地では復旧工事が着々と進められている一方、山間の崩壊地の多くは復旧工事が行われず、そのまま放置されている。このような放置された崩壊地に速やかな植生の回復が認められなければ、再度の豪雨災害の起点ともなり得る。しかしながら、これら崩壊斜面での植生回復についての研究事例は稀であり、その実態は不明である。本研究では、比較的強度に崩壊した斜面での4年後の植生回復について検討した。</p><p> 福岡県朝倉市内から2箇所、朝倉郡東峰村から1箇所の崩壊斜面を対象とした。令和3年10月~11月にUAVによる空撮を行い、空撮画像より植生群落の被覆率(植被率)を推定した。加えて、斜面内の木本植物(樹高80㎝以上)について樹高測定と樹種同定を行い、同時にハンディGPSによって位置を記録した。</p><p> 対象地における群落被覆はほぼススキによって行われており、植被率は平均50%程度だったものの対象地ごとの差が大きく、また対象地内の植被率は一様では無かった。木本植物については対象地ごとに侵入樹種がやや異なり、被食散布かつ埋土種子を形成する樹種が多かった。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390855422511507712
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_467
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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