下層植生の衰退した広葉樹林におけるUAVを用いた土壌侵食量の面的評価

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タイトル別名
  • Assessing spatial and temporal variations in soil erosion using UAV in an understory declined forest

抄録

<p>現在日本では、人工林の管理不足やシカ食害により、下層植生が衰退し、土壌侵食が進行している森林がある。森林での土壌侵食は、土砂災害発生の要因となるだけでなく、森林・河川生態系にも影響を与える可能性がある。土壌侵食の研究は数多く行われているが、その多くは、土砂受け箱などを用いて土壌侵食量を計測するものであった。これらは、土壌侵食量を定量的に評価することは可能であるが、空間的ばらつきは評価できない。そこで新たなアプローチとして、UAVによる空撮画像から三次元モデルを構築し、土壌の侵食と堆積の面的評価が可能かどうかを検証した。2021年7、9、11月に、シカ食害の進行した九州大学宮崎演習林において林内でUAVによる空撮を行い、SfM-MVS技術を用いて林床地形の点群データを作成した。また、9、11月では、地上レーザーによる点群データ作成を行い、UAVから得られた点群データと比較した。その結果、同時期に作成したUAV点群と地上レーザー点群はほぼ一致した。また、異なる時期に作成したUAV点群を比較したところ、土壌侵食が起こっていると考えられる場所では、データからも土壌侵食が見て取れた。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390855422511510016
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_522
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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