倒流木を除去した渓流区間における倒流木の再発生とその要因

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タイトル別名
  • Re-occurrence of woody debris in mountain streams after removal of woody debris

抄録

<p>豪雨時の流木災害を防止するために渓流内の倒流木を除去した三重県内の渓流区間67カ所(延長55~2,015m、総延長36,700m) において、除去効果の持続状況と除去効果に影響する要因を明らかにするために、除去から1,212~2,333日後の倒流木(長さ1m以上かつ直径10cm以上)の量とその発生要因を調査した。除去後に台風による被害(多数の立木の風倒や山腹崩壊)を受けた一部の区間を除き、再発生した倒流木の材積は除去材積と比較してわずかであり、著しい台風被害などを受けなければ、長期間にわたって除去効果は維持されると考えられた。確認された倒流木について、渓岸や山腹から渓流への新たな一次加入木である「倒木」の発生要因では、強風に起因する立木の根返りや幹折れ、渓岸浸食、山腹斜面からの滑落の割合が高かった。また、渓流に加入した倒木の二次移動木である「流木」は、上支流から移動したもの、不安定土砂に埋没していた流木が再出現したものであったが、その割合は倒流木全体の3割程度であった。今後、倒流木の再発生量と集水面積、期間降水量、期間最大日雨量、期間最大風速などとの関係を解析する予定である。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390855422519513472
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_560
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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