山腹崩壊跡地で成長がよい窒素固定植物の特性と立地条件の検証

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タイトル別名
  • Test of plantation efficiency of two nitrogen fixing species after landslide at various habitats

抄録

<p>豪雨により発生する山腹崩壊の増加が予測されており、森林への影響の拡大が懸念されている。山腹崩壊跡地の植生を効率的に回復させるには、窒素固定植物の植栽が有効であることが知られている。しかし、多様な窒素固定植物のうちどの種がより植栽後の定着や成長がよいか、また、植栽した窒素固定植物のパフォーマンスは山腹崩壊跡地の立地環境により変化するのかは、十分に明らかにされていない。そこで本研究では、形質が大きく異なる2種の窒素固定植物(ヤマハギとケヤマハンノキの2年生苗)を、様々な立地環境にある山腹崩壊跡地に植栽し、生存率や成長量を比較した。植栽実験は、北海道大学研究林において人為的に設置した山腹崩壊試験地で行った。試験地は、斜面において樹木を皆伐後、重機を用いて合計15箇所で各箇所30m四方の表土をはぎとることで設置した。調査の結果、ヤマハギとケヤマハンノキでは、植栽後の成長や生育が良好な環境が異なること、2種の成長や生残へは、斜面の斜度や表層で流出する土砂量、斜面崩壊が起こる前の施業履歴などよりも、土壌タイプの違いが大きく影響することが示唆された。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390855422527275776
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_143
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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