東京大学愛知赤津サイトにおけるコナラ種子の落下特性

DOI
  • 澤田 田晴
    東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林生態水文学研究所
  • 佐藤 貴紀
    東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林生態水文学研究所
  • 岸本 光樹
    東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林生態水文学研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Characteristics of nuts fall of Konara(<i> Quercus serrata </i>)in Moni-1000 Aichi Akazu Site

抄録

<p>東京大学生態水文学研究所長期生態系プロット(モニ1000愛知赤津サイト,面積1ha)に口径面積が0.5㎡のリター・シードトラップを25基設置し,2005年から16年以上,毎月の月末を基本に落下物を回収し続けている。今回は開始から2021年4月末回収分までの落下物の中からコナラの堅果(長径が1.0cm以上)を仕分けし,健全・虫害・獣害の別に数え,それらの落下特性を明らかにした。月別の堅果落下状況を見ると,堅果は8月から落下が始まり多くの年で10月に落下のピークを迎えて11月末にほぼ落下が終わっていた。堅果落下数が多かった8~11月の堅果内容を見ると,8・9月には虫害,10・11月には健全が多かった。堅果数を開花年別に2005年から2020年まで集計すると,堅果の落下密度が10個/㎡ 以下の年もあれば,40個/㎡ 以上の年もあり,堅果には豊凶が見られた。なお堅果の落下密度が30個/㎡ 以上の年は,16年間で6度あり,それは2006,2007,2008,2009,2015,2016年であった。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390855422527278592
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_163
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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