コンテナの側面遮光がスギコンテナ苗の成長へ及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effect of container shading on growth of <i>Cryptomeria japonica</i> containerized seedlings

抄録

<p> 全国的に生産数が増加傾向にあるコンテナ苗は、露地栽培によって生産されることが多い。露地栽培では、コンテナの側面は日射を直接受けるため、コンテナの外側に位置する苗は、これによって成長に影響を受けている可能性が考えられる。そこで、コンテナの側面を遮光し、日射の影響を除いた場合のスギコンテナ苗の成長を調査した。</p><p> 2021年4月にスギのプラグ苗を移植したコンテナを、5月に野外へ移動した。野外移動後は、コンテナの側面に日射が当たらないよう木板で周囲に覆いをした。また、育苗中は遮光区・対照区ともコンテナの中央列と南側のキャビティにロガーを挿し、1時間ごとに培地温度を測定した。10月に樹高・地際直径・根鉢の南北両面の表面根量を計測した。</p><p> 培地温度は日射の強まる日中に気温と連動して上昇した。日中の温度上昇は、対照区では中央列より南列で大きかったが、遮光区では南列と中央列に差がみられなかった。苗高・地際直径の成長量は、遮光区でわずかに大きい傾向がみられた。また、対照区の南列の根鉢では、日射を受けない北面に対し日射を受ける南面の表面根量が有意に減少した。根鉢の南北面で生じた根量差は、遮光区では確認されなかった。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390855422527295744
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_335
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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