スキャナー法を用いたモウソウチク林の根系動態

書誌事項

タイトル別名
  • Root dynamics in a Moso bamboo forest using the optical scanner method

説明

<p>近年、地球温暖化が大きな課題となっており、その解決策の1つとして植物による炭素隔離が挙げられている。他の樹種よりも成長が速いモウソウチク林に期待が寄せられている一方で、竹林活用するための科学的根拠は十分ではない。竹林の炭素吸収機能を定量評価するためには、林分スケールで地上部だけではなく地下部のバイオマス動態を理解する必要がある。地下部のバイオマス動態を評価する方法はいくつか提案されている。その中でもスキャナー法は、攪乱は大きいが低コストで測定範囲が広く、かつ多地点での長期観察が可能であるため、森林群落を対象とした根系動態を計測する手法として適当あると考える。そこで、地下部のバイオマス動態の解明のためにスキャナー法を用いて、九州大学演習林内の斜面上に生育するモウソウチク林において、細根と粗根の成長・分解枯死量の季節変化とその要因を明らかにする。具体的には、竹林の斜面下部と上部それぞれ5地点でスキャナー画像を毎月撮影し、細根と粗根の成長・分解枯死の季節変化パターンの5地点間の差異、斜面上部と下部におけるそれらの差異を検討する。また、それらの季節変化と環境要因(地温・土壌水分)の関係も検討する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390855422527327488
  • DOI
    10.11519/jfsc.133.0_520
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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