行動・心理症状を表出するアルツハイマー認知症高齢者に対する身体的・情緒的介入によるストレスへの影響

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タイトル別名
  • Effects of Physical and Emotional Interventions on Stress in Elderly People With Alzheimer's Disease Who Show Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia
  • コウドウ ・ シンリ ショウジョウ オ ヒョウシュツ スル アルツハイマー ニンチショウ コウレイシャ ニ タイスル シンタイテキ ・ ジョウチョテキ カイニュウ ニ ヨル ストレス エ ノ エイキョウ

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抄録

本研究は,行動・心理症状(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia以下,BPSD)出現時のストレスを明らかにし身体的・情緒的介入により快ストレスをもたらすケアの検証を目的とした。対象者は,S県内の介護老人福祉施設,グループホーム,小規模多機能型居宅介護,地域密着型特定施設の利用者で,BPSDが出現するアルツハイマー認知症高齢者57名である。コントロール期2週間,介入期12週間にスクエアステップ(SSE),バリデーション法によるコミュニケーションを実施した。結果,BPSD出現時にはストレスが高値であることが認められた。SSE後のアミラーゼ活性値は有意な差は認められなかったが,下降した者は7割に認められた。Face scale(以下,FS)評価でも有意に表情が改善した。バリデーション後のアミラーゼ活性値は有意に低下し効果が認められ,FS評価でも有意に表情が改善していた。本研究の対象者は後期高齢者であり認知症も中程度者が多かったが,SSEは身体活動の楽しみや仲間づくり,バリデーションでは時間を共有しストレスを和らげる効果が示唆された。

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参考文献 (10)*注記

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