腹腔鏡内視鏡合同手術で切除しえた短期間で形態が変化した残胃hamartomatous inverted polypの1例

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タイトル別名
  • A Case of Remnant Gastric Hamartomatous Inverted Polyp with Rapid Morphological Change Resected by Laparoscopic Endoscopic Cooperative Surgery

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抄録

<p>症例は64歳の男性で,タール便を主訴に来院された.十二指腸潰瘍に対し40年前に幽門側胃切除術の既往があった.CTで残胃内に血性内容物が疑われ緊急上部内視鏡検査を施行したところ,残胃の体上部小彎前壁に隆起性病変を認めた.頂部の潰瘍より出血を認め,ソフト凝固で止血した.後日施行した超音波内視鏡検査で,同病変は腫瘤内に低エコー領域を有する粘膜下腫瘍の形態を呈しており,gastrointestinal stromal tumorや平滑筋腫などとの鑑別は困難であった.安定性に乏しく穿刺吸引細胞診は行わなかった.初診時より約8か月後に手術を施行した.腹腔鏡内視鏡合同手術(laparoscopic endoscopic cooperative surgery;以下,LECSと略記)にて腫瘍を切除した.病理学的に粘膜下には異型のない拡張した囊胞状の腺管が増生し,hamartomatous inverted polyp(以下,HIPと略記)と診断した.今回,出血を契機に発見された残胃に生じたHIPをLECSにて切除しえたので報告する.</p>

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参考文献 (36)*注記

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