中結腸動脈左枝を欠損し脾動脈起源副中結腸動脈を合併切除した膵体部癌の1例

書誌事項

タイトル別名
  • Accessory Middle Colic Artery Arising from the Splenic Artery—A Case Report—
  • チュウ ケッチョウ ドウミャク サ シ オ ケッソン シヒドウミャク キゲン フク チュウ ケッチョウ ドウミャク オ ガッペイ セツジョ シタ スイタイブガン ノ 1レイ

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説明

<p>症例は71歳,男性.食欲不振の精査で動脈浸潤を伴う切除可能境界膵癌と診断された.腹部造影CTで上腸間膜動脈(superior mesenteric artery: 以下SMA)から分岐する中結腸動脈(middle colic artery: 以下MCA)の左枝が欠損しており,脾動脈(splenic artery: 以下SA)から副中結腸動脈(accessory middle colic artery:以下accMCA)が分枝していた.術前化学療法施行の後,膵体尾部切除を施行した.術中所見では,accMCAに腫瘍浸潤を認めたが,SA根部処理は可能であった.腫瘍切除後にICG(indocyanine green)蛍光法で結腸脾彎曲部の血流が良好であることを確認した.術後合併症なく経過し術後15日目に退院となった.MCA左枝を欠き,SAから分岐するaccMCAを持つ破格は稀であり,それを術前に診断し安全に合併切除しえたので報告する.</p>

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参考文献 (6)*注記

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