幼少期における自然体験の重要性の再検討と教育的意義

書誌事項

タイトル別名
  • Reexamination of the Importance of Natural Experience in Childhood and its Significance in the Growth of the Child
  • ヨウショウキ ニ オケル シゼン タイケン ノ ジュウヨウセイ ノ サイケントウ ト キョウイクテキ イギ

この論文をさがす

抄録

<p>本論は, 自然体験の幼少期における重要性を再検討し,子どもの成長における意義を明らかにする。16 世紀より欧米の教育思想家が,幼少期の自然体験の重要性を唱え,実践してきた。日本では教育研究者が,その影響を受け,独自の教育論を展開し,教育界に貢献した。今日では様々な研究者が,幼少期における自然体験の重要性や意義を指摘している。その意義とは,知・徳・体のバランスのとれた人格形成に繋がり,多面的な教育的効果が期待できることである。近年自然体験は,子どもを取り巻く環境の変化から減少傾向にある。このような現状を危惧し,教育行政は,子どもの自然体験を促す取り組みを実施しているが,効果が十分に表れているとは言えない。今後の課題として,大人が子どもの成長に自然体験が有用なことを認識し,意図的に体験を促す必要があり,豊かな自然環境の整備や地域や家庭に定着した活動の推進が考えられる。</p>

収録刊行物

  • 理科教育学研究

    理科教育学研究 48 (1), 51-61, 2007-07-31

    一般社団法人 日本理科教育学会

被引用文献 (7)*注記

もっと見る

参考文献 (73)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ