大学進学における進路選択プロセスに関する日中比較研究

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タイトル別名
  • A comparative study on the information gathering behavior for university matriculation of Chinese and Japanese high school students
  • ―情報収集活動を中心に―

抄録

<p>日本と中国では高等教育の大衆化が進み,大学進学を目指す両国の多くの若者にとって合理的な進路選択を行うことが重要な課題となっている.日本では長年の改革を経て,入試制度の多様化が実現した.一方,中国では大学入試制度の多様化が日本ほど進んでいない.「多様化」の進み具合が違う日本と中国で,高校生の大学進学における進路選択行動に異同が見られるか否かは興味深い.本研究は2019年時点における日中両国の高校生の大学選択行動の実態比較を目的とする.両国の進学校で学ぶ高校生の大学進学に向けた情報収集行動に焦点を当て,質問紙調査を行った.その結果,日中高校生の進路選択における情報収集活動の行動パターンには質的な違いがあることが分かった.日本の高校生は中国の高校生より頻繁に情報収集活動を行い,志望大学の決定面では進路決定をより早い段階で行うことが分かった.背景要因として,両国の大学入試制度とともに進路指導体制の違いが考えられる.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390855522022471296
  • DOI
    10.24690/jart.18.1_39
  • ISSN
    24337447
    18809618
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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