院外心停止の担架搬送中におけるCCFに基づくCPRの質の検討

  • 久保 敦士
    和歌山県立医科大学救急集中治療医学講座 橋本市消防本部
  • 一柳 保
    高野町消防本部
  • 國立 晃成
    和歌山県立医科大学救急集中治療医学講座
  • 岡本 潤
    東京大学大学院医学系研究科社会医学専攻医療情報学分野
  • 加藤 正哉
    和歌山県立医科大学救急集中治療医学講座

書誌事項

タイトル別名
  • CPR quality based on CCF during stretcher transport of out-of-hospital cardiac arrest
  • イン ガイシン テイシ ノ タンカ ハンソウ チュウ ニ オケル CCF ニ モトズク CPR ノ シツ ノ ケントウ

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説明

<p>背景:院外心停止(OHCA)の社会復帰率を改善させるため,わが国の蘇生ガイドラインでは,OHCAの胸骨圧迫率(CCF)80%以上を目指すことが示されている。目的と方法:搬送中のCPRが困難な場所における用手CPRと機械式CPRを比較し,その質を評価する。 消防学校の救急科学生を対象に,OHCA想定実習で実施した。結果:狭隘通路および階段におけるCCF 80%以上の割合は,機械式CPR群では40%(11/28)に達しているのに対し,用手CPR群では14%(4/28)であった。現場活動時間も機械式CPR群は用手CPR群と比べて短かった(p<0.05)。結論:搬送中CPRが困難な場所では,機械式CPRが目標値のCCFおよび現場活動時間の短縮に有用であることが示唆された。</p>

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