静脈性胸郭出口症候群の1例

  • 遠藤 将光
    独立行政法人国立病院機構金沢医療センター血管病センター心臓血管外科
  • 守屋 真紀雄
    独立行政法人国立病院機構金沢医療センター血管病センター心臓血管外科
  • 笠島 史成
    独立行政法人国立病院機構金沢医療センター血管病センター心臓血管外科
  • 川上 健吾
    独立行政法人国立病院機構金沢医療センター血管病センター心臓血管外科
  • 松本 康
    独立行政法人国立病院機構金沢医療センター血管病センター臨床研究部
  • 佐々木 久雄
    独立行政法人国立病院機構金沢医療センター血管病センター臨床研究部

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Venous Thoracic Outlet Syndrome

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説明

<p>症例は17歳男性,小学校時代から野球に親しんできた高校野球部の投手で,2001年6月,試合翌日に右上肢の腫脹とチアノーゼ・疼痛を訴え近医より当院紹介となった.初診時,右上肢の腫脹・チアノーゼと右肩から前胸部にかけて表在静脈の怒張を認め,超音波検査で右鎖骨下静脈から腋窟静脈内血栓を認めたため入院となった.まず保存療法を施行,2週問後に鎮骨下静脈狭窄に対して血管形成を行い退院した.しかし,2週問後に突然の胸痛を訴え肺塞栓症と診断され,第一肋骨切除術を行った.術中に鎖骨下動脈を損偽したため術後抗凝固と抗血小板療法を継続し,2年前から内服を中止しているが問題なく経過し現在に至っている.</p>

収録刊行物

  • 静脈学

    静脈学 18 (5), 277-281, 2007

    日本静脈学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (15)*注記

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