書誌事項
- タイトル別名
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- Collective Remembering and Shared Memories on Sites
- バショ オ メグル キョウドウテキナ ソウキ ト キオク ノ キョウユウ
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説明
本稿は、体験者・非体験者間における共同的な想起場面の検討から、場所をめぐる想起、記憶の共有が確認される割合の高さに着目し、場所がもつ記憶の継承における働きを理解しようとするものである。本稿は、記憶の継承を体験者の記憶表象の単なる受け継ぎではなく、それを手がかりとして非体験者自らが過去の事象に接近しようとする行為と捉えることを前提とする。調査データが示した特徴は、場所を主題として共同的な想起が行われる傾向があること、場所の記憶を共有しながらも、その場所での行為については個別の想起がなされていること、体験者・非体験者ともに学習等を通じて知り得た情報を資源として共同的な想起の場面に参加していることの3点であった。また、これらの特徴は体験者・非体験者を問わないことも確認された。これらの検討を通じて、非体験者の体験性を支えるものとしての場所の機能とともに、共同的な想起場面における体験者・非体験者に共通する構造の一端を示すことを試みる。
収録刊行物
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- 青山学院大学コミュニティ人間科学部紀要・コミュニティ活動研究所報
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青山学院大学コミュニティ人間科学部紀要・コミュニティ活動研究所報 3 25-47, 2022-03-19
青山学院大学コミュニティ人間科学部
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390855656055681408
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- NII書誌ID
- AA1289180X
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- DOI
- 10.34321/22496
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- NDL書誌ID
- 032153738
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- ISSN
- 24354686
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDLサーチ
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可