老年期に心臓超音波検査で偶発的に診断された僧帽弁副組織の1例

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タイトル別名
  • A case of mitral valve accessory tissue incidentally diagnosed with echocardiography in old age

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抄録

<p>症例は83歳男性.副腎不全でステロイドを内服していた.食欲不振,顔面と下腿の浮腫が増悪し,精査目的に入院した.胸骨左縁第2肋間に収縮期駆出性雑音を聴取し,経胸壁心臓超音波検査を施行した.僧帽弁前尖に付着する約20 mm大の膜状構造物を認め,収縮期に左室流出路に突出する振り子様運動を呈した.さらに経食道心臓超音波検査で詳細に観察したところ,膜様構造物はひも状構造物により僧帽弁前尖に付着する僧帽弁副組織と診断した.また,他の心奇形の合併は認めなかったが,左室流出路狭窄を認めた.無症状で経過し老年期になって初めて診断された僧帽弁副組織を経験したので報告する.</p>

収録刊行物

  • 超音波医学

    超音波医学 49 (4), 341-344, 2022

    公益社団法人 日本超音波医学会

参考文献 (7)*注記

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