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- 花木 宏直
- 関西学院大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Reconsidering Overseas Emigration in Early Twentieth-century Okinawa: The Case of Nakaoshi District, Haneji Village
説明
<p>本研究は近代沖縄における,土地整理事業以降の海外移民の送出の実態を再検討した。研究対象地域として,近代沖縄でも多数のブラジル移民を送出した羽地村仲尾次地区を選定し,聞き取りや「在伯日本移民歴史調査表」など移民個々人の動向が判明する資料を組み合わせ分析した。その結果,仲尾次地区では1903年の土地整理事業以降に出移民が増加し,近代を通じて多数の後継者や本家が海外を含む各地に移住していたことが確認された。そして,後継者は移住後に蓄財して帰郷し,出身地区の家産を相続する様子がみられた一方で,後継者の中には移住先にとどまり,子どもを教育目的で帰郷や残留させ,将来の移住先での世代交代に備える事例がみいだされた。さらに,本家が移住した場合についても,出身地区の血縁関係者が家産を継承するだけでなく,移住先に位牌を移動し,出身地区より遠隔的に行事を行う事例がみとめられた。本研究を通じて,近代沖縄では移民送出に伴い,出身地区の血縁関係を越境的に拡大させた様子が明らかになった。</p>
収録刊行物
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- 人文地理
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人文地理 74 (2), 133-154, 2022
一般社団法人 人文地理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390855732111676928
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- ISSN
- 18834086
- 00187216
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- KAKEN
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可