飛鳥(白鳳)・奈良時代の薬壺をもつ銅造の二薬師如来像

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タイトル別名
  • The Oldest Two Yakushi Buddha Bronze Statues Holding a Medicinal Container in the Asuka (Hakuho) and Nara Periods

抄録

目的と方法:飛鳥(白鳳)・奈良時代につくられたもっとも古い薬壺をもつ銅造の薬師如来像について調査するため,文化庁監修 国宝・重要文化財大全(12 巻),毎日新聞社(1997〜2000)を用いて精査するとともに,該当する薬師像を所蔵する奈良の新薬師寺および滋賀の聖衆来迎寺を訪ね調査した. 結果と考察:奈良市の新薬師寺に所蔵されている薬師如来像(銅造)は,高さが 73.0 cm で薬壺をもち,白鳳-奈良時代(A.D. 645-794)につくられ,日本で薬壺をもつ薬師如来像でもっとも古い像である.別名 香薬師(こうやくし)とも呼ばれる.同像は盗難に遭い,現存する像は複製像である.少し遅れて,奈良時代につくられた薬壺をもつ薬師如来像(銅造)は,高さが 42.5 cm で,大津市の聖衆来迎寺にある.この像は京都の元応國清寺の本尊であったが,正親町天皇の助力もあり,聖衆来迎寺に移されたが,その来歴などは応仁の乱で失われた.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390855886881786496
  • DOI
    10.34531/jjhp.57.1_53
  • ISSN
    24357529
    02852314
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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