若年妊婦における子宮頸部細胞診異常の頻度とフォローアップに関する検討

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  • Incidence of abnormal cervical cytology in pregnant adolescent women
  • ジャクネン ニンプ ニ オケル シキュウ ケイブ サイボウシン イジョウ ノ ヒンド ト フォローアップ ニ カンスル ケントウ

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抄録

<p>若年妊婦における子宮頸部細胞診異常の頻度と異常症例の経過を明らかにすることを目的として,後方視的に検討を行った.2013年7月から6年間に,子宮内妊娠を確認して妊娠継続の方針で管理した妊婦で,初診時に21歳未満であったものを対象として妊娠判明後の子宮頸部細胞診結果を調査し,異常症例についてはその後の経過を確認した.解析対象となった336例中,細胞診異常症例は17例(5.1%)で,ASC-US 13例(3.9%),LSIL 3例(0.9%),HSIL 1例であった.LSIL以上はすべて19-20歳であったが,ASC-USには14歳の症例も含まれていた.ASC-USのうち11例でHPV検査が施行され,8例で陽性であった.妊娠終了後に再検をされた12例中5例で異常を認めたが,早期に円錐切除を必要とした症例はなかった.妊娠中に細胞診異常を認めた症例のうち4例が受診途絶となり,産後のフォローが途絶えていた.若年妊婦における細胞診異常の頻度は約5%であった.妊娠終了後にも約半数で継続して異常を認めた.〔産婦の進歩74(3):295-300,2022(令和4年8月)〕</p>

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