書誌事項
- タイトル別名
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- トクテイケンシン オヨビ レセプトデータ オ モチイタ アイチケン イワクラシ ニ オケル シンケッカン シッカン ハッショウ リスク オヨビ ジンコウ キヨ キケン ワリアイ ニ カンスル コホート ケンキュウ
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説明
<p>目的 特定健診とレセプトの分析に基づき保健事業の効果や効率を高めていくこと (データヘルス計画) が保険者には求められているが、課題設定や被保険者への情報提供に資する実態把握には特定健診受診率や有所見者割合、高額医療費者数等の横断的な検討が中心である。そこで本研究は、愛知県岩倉市国民健康保険 (国保) 加入者の特定健診とその後の経年的なレセプト情報を突合したコホート研究データを用い、心血管疾患発症リスクおよび人口寄与危険割合の推定を試みた。</p><p>方法 岩倉市国保加入者のうち、2013年から2018年までの5年間に特定健診を1回以上受診した者を対象とし、最初の受診年をベースラインとした。ベースライン以前に心血管疾患の既往歴のある者および問診データに欠損値の多い者を除外した6,496名 (男性2,722名、女性3,774名) を解析対象とした。レセプト情報を用いて追跡期間中の心血管疾患の発症を把握し、特定健診結果から把握した危険因子と全心血管疾患、心筋梗塞、脳卒中の関連を性・年齢および危険因子を相互に調整したCox比例ハザードモデルで検討した。また、多変量調整ハザード比(HR)と発症者における危険因子の割合から人口寄与危険割合を推定した。</p><p>結果 解析対象者のベースライン時平均年齢は62.5歳であった。追跡期間中の全心血管疾患、心筋梗塞、脳卒中の発症者数はそれぞれ149名、58名、91名であった。女性に比し男性 (HR : 2.0、95%信頼区間 (CI) : 1.4-2.8)、非現喫煙者に比し現喫煙者 (HR : 1.7、95% CI : 1.1-2.5) は心血管疾患発症リスクが約2倍高かった。非高血圧に比しI度およびII度以上高血圧の心血管疾患発症のハザード比はそれぞれ1.7 (95% CI : 1.1-2.4)、2.3 (95% CI : 1.5-3.5) であった。また、糖尿病 (HR : 2.3、95% CI : 1.4-3.9)、メタボリックシンドローム該当者 (HR : 1.6、95% CI : 1.1-2.3) ともに約2倍の心血管疾患発症リスクと関連した。心血管疾患の人口寄与危険割合は高血圧 (I度以上) で27.2%と最も高く、次いで喫煙11.3% メタボリックシンドローム10.5%、糖尿病10.2%であった。</p><p>結論 高血圧、喫煙、糖尿病、メタボリックシンドロームは性、年齢、その他の危険因子に独立して心血管疾患発症リスク上昇と有意に関連した。心血管疾患の人口寄与危険割合は高血圧で最も高かった。</p>
収録刊行物
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- 東海公衆衛生雑誌
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東海公衆衛生雑誌 10 (1), 166-179, 2022-07-02
東海公衆衛生学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390855920196560512
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- NII書誌ID
- AA12691469
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- ISSN
- 24340421
- 2187736X
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- NDL書誌ID
- 032243727
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可