野球選手における肘尺側側副靱帯(UCL)再建術

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タイトル別名
  • Elbow Ulnar Collateral Ligament Reconstruction in Baseball Players

抄録

<p>保存的治療に抵抗を示す野球選手の肘尺側側副靱帯(UCL)損傷に対し,当科で現在行っている主な手術方法は,原則同側の長掌筋腱を移植腱として用い,尺骨と上腕骨のUCL付着部の中心に骨孔作成し移植腱を通す一束再建術で,固定は軟部組織用interference screwを用いている.術後1年以上経過観察が可能で,かつ術前および術後最終経過観察時に超音波検査による外反動揺性を計測し得た97例97肘の術後成績を調査すると,外反動揺性の患健差は,術前平均2.57 mmから術後0.19 mmと有意に減少し,スポーツ能力は,低下なしは71.1%で,軽度低下以上が90.7%とおおむね良好なスポーツ復帰率が得られていた.本手術は,完全復帰を100%確約する方法ではないが,有効な治療法の一つと考える.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390855988801490560
  • DOI
    10.34473/jossm.42.3_131
  • ISSN
    24355828
    13408577
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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