高粘性流体を含む堆積物の比抵抗と飽和度の関係

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タイトル別名
  • Relationship between resistivity and saturation of sediments containing highly viscous pore fluids
  • コウネンセイ リュウタイ オ フクム タイセキブツ ノ ヒ テイコウ ト ホウワド ノ カンケイ

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説明

<p> 地下比抵抗構造は地下流体の分布や移動を議論する際に有益な情報であるが,流体の粘性の違いが地層の比抵抗に与える影響については,十分には議論されていない。本研究では実験室において,高粘性の泥水を堆積物試料に浸透させ,泥水飽和度と試料比抵抗の関係を調査した。試料として,砂礫混じりの川砂および細粒の砂を用いた。室内実験の結果,泥水使用時の比抵抗は,水道水を用いた時と比べて,低飽和域で高い値を示し,飽和係数も大きくなった。その要因について定性的な議論を行ったところ,泥水の非ニュートン流体(ビンガム流体)的性質により,泥水の毛管現象がほとんど起きなかった事が主な要因であると推測された。高粘性流体が探査対象の場合は,室内実験を通じて,流体の特性や飽和度と比抵抗の関係を調査しておく必要性が示唆された。</p>

収録刊行物

  • 物理探査

    物理探査 75 (0), 64-69, 2022

    社団法人 物理探査学会

参考文献 (13)*注記

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