ライティング・センターにおけるオンライン支援の分析

DOI
  • 坂本 麻裕子
    早稲田大学 グローバルエデュケーションセンター
  • 中島 宏治
    早稲田大学 グローバルエデュケーションセンター

書誌事項

タイトル別名
  • Analysis of Online Support at a Writing Center: Comparison with the Number and Content of Utterances in Face-to-Face Support
  • ―対面支援の発話量および発話内容との比較―

抄録

<p>筆者らは,ライティング支援における対面での会話とオンラインでの会話は何か違うのではないかという問題意識を持っている。そこで,本稿では次の二点を検証した。対面支援とオンライン支援で1)発話量は異なるか,2)発話内容は異なるか。ライティング・センターの対話12件(対面6,オンライン6)を対象に,発話量と発話内容を分析した。オンライン支援での書き手の発話量は,対面支援より少ない傾向にあった。また,三つの話題(課題,セッション,文章)に分けて発話量を分析した結果,対面と同様に「文章」に関する発話が大半であった。「文章」に関する発話を,8種類の内容コードを用いて分析した。その結果,オンライン支援では【書き手の意図】【読み手の解釈】【修正案の提示】の三つが多かった。また,書き手が気づきを得る瞬間が複数回確認され,対面支援と同様に【書き手の意図】が頻出した。オンライン支援だけの特徴は,支援者からの【問題提起】と,書き手が気づきを得る会話の発端となる支援者からの【読み手の解釈】であった。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390856130155494784
  • DOI
    10.18950/jade.2022.07.01.04
  • ISSN
    24238252
    18810470
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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