ボンラクト<sup>Ⓡ</sup> iと豆腐・豆乳とのアレルゲン性の比較検討

  • 松井 照明
    あいち小児保健医療総合センター免疫・アレルギーセンターアレルギー科
  • 田島 巌
    あいち小児保健医療総合センター免疫・アレルギーセンターアレルギー科
  • 牧野 篤司
    あいち小児保健医療総合センター免疫・アレルギーセンターアレルギー科
  • 内藤 宙大
    名古屋学芸大学管理栄養学部管理栄養学科
  • 森山 達哉
    近畿大学農学部応用生命化学科
  • 渡邊 弥一郎
    アサヒグループ食品株式会社研究開発本部
  • 北村 勝誠
    あいち小児保健医療総合センター免疫・アレルギーセンターアレルギー科
  • 高里 良宏
    あいち小児保健医療総合センター免疫・アレルギーセンターアレルギー科
  • 杉浦 至郎
    あいち小児保健医療総合センター免疫・アレルギーセンターアレルギー科
  • 和泉 秀彦
    名古屋学芸大学管理栄養学部管理栄養学科
  • 伊藤 浩明
    あいち小児保健医療総合センター免疫・アレルギーセンターアレルギー科 名古屋大学大学院医学系研究科・医学部医学科総合小児医療学講座

書誌事項

タイトル別名
  • Allergenicity of soy-based infant formula Bonlact<sup>®</sup> i, tofu and soy milk

抄録

<p>目的:ボンラクト iの原料である酵素分解分離大豆たんぱく(酵素分解SPI)は,熱処理と酵素処理により低アレルゲン化されている可能性があり,そのアレルゲン性を確認することを目的とした.</p><p>方法:1.酵素分解SPI及びその原料のSPIのポリアクリルアミド電気泳動(SDS-PAGE)及び免疫ブロッティングを行った.2.大豆アレルギー患者に対して皮膚プリックテスト(SPT),豆腐または豆乳とボンラクト iの経口負荷試験(OFC)の比較を行った.</p><p>結果:1.SDS-PAGEではSPIよりも酵素分解SPIで全体に低分子化されたバンドが確認され,免疫ブロッティングではGly m Bd 28K及び30Kに特異的なバンドが検出されづらくなった.2.2/3例で,大豆と比較して酵素分解SPIのSPT膨疹径が小さかった.OFCでは3/4例でボンラクト iの症状誘発閾値たんぱく量が多く,全例で重症度が低かった.</p><p>結語:ボンラクト iは低分子化されており,アレルゲン性が低いことが示唆された.</p>

収録刊行物

参考文献 (10)*注記

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