トリアジンチオール末端オリゴ(2-メチル-2-オキサゾリン)による銅表面の親水化

DOI Web Site 参考文献13件 オープンアクセス
  • 佐藤 久美子
    八戸工業高等専門学校産業システム工学科マテリアル・バイオ工学コース
  • 會澤 純雄
    岩手大学理工学部化学・生命理工学科 化学コース
  • 平原 英俊
    岩手大学理工学部化学・生命理工学科 化学コース
  • 菊地 康昭
    八戸工業高等専門学校総合科学教育科
  • 成田 榮一
    岩手大学理工学部化学・生命理工学科 化学コース

書誌事項

タイトル別名
  • Hydrophilicity Enhancement of Copper Surface with Oligo(2-methyl-2-oxazoline) Having a Triazinethiol Moiety on Oligomer End

抄録

<p>電子機器の回路形成に応用するため,銅板表面と液とのぬれ性向上を目的に,銅板表面上にトリアジンチオールを末端にもつオリゴ(2-メチル-2-オキサゾリン)(OMeOZO)というテレケリックスの被膜を形成し,その被膜について検討を行った。実験は,まずメチルオキサゾリン(MeOZO)のカチオン開環重合により得られたリビングOMeOZOとトリアジンチオールとの反応により,OMeOZOテレケリックスを合成した。また,比較のためMeOZOとトリアジンチオールを1:1で反応させたモノMeOZOテレケリックスも合成した。次に,銅板をテレケリックス溶解液に浸せきして被膜処理を行った。この被膜処理は,試薬の添加手順の異なる二種類の方法により行った。処理銅板表面の性状の変化は,銅板表面の水に対する接触角測定,原子間力顕微鏡(AFM)観察およびX線光電子分光(XPS)分析により調べた。その結果,未処理銅板に比べ処理銅板表面の接触角が著しく減少し,表面の親水化が確認された。さらに,AFM観察とXPS分析により処理銅板表面上の生成テレケリックス被膜の状態を明らかにした。</p>

収録刊行物

  • 色材協会誌

    色材協会誌 95 (8), 229-234, 2022-08-20

    一般社団法人 色材協会

参考文献 (13)*注記

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