シャンプーの香り持続性を制御する処方技術

書誌事項

タイトル別名
  • Maintaining Fragrant Hair after Shampooing

説明

<p>本研究では,香料として汎用されるd-リモネンを含有するシャンプーを適用した毛髪への香料残留について,アシルグルタミン酸塩(以下,CG)をはじめとする種々のアニオン性界面活性剤と,カチオン性ポリマーとして代表的なカチオン化セルロース(以下,PQ10)で形成される複合体コアソルベート形成能の観点から調査した。その結果,シャンプー処方の希釈液中で確認された複数種の複合体コアセルベートが毛髪への香料残留を促進していることを明らかにした。特に,CGとPQ10を含有するシャンプーは,アルキルエーテル硫酸塩やアシルサルコシン塩等のアニオン性界面活性剤とPQ10を用いたシャンプーよりも顕著な香料残留効果を示し,濁度で示される複合体コアソルベート量も多いことが判明した。さらに,CGとPQ10を含有するシャンプーにおいて,処方中の塩や脂肪酸の濃度,pHによって毛髪への香料残留量が制御されることを明らかにした。</p>

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参考文献 (7)*注記

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