書誌事項
- タイトル別名
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- The Blood Regurgitation of Common Hepatic Artery Due to Median Arcuate Ligament Compression Syndrome Revealed by Doppler Echo—A Case Report
- セイチュウ ユミジョウ ジンタイ アッパク ショウコウグン ニ ヨル ソウ カン ドウミャク ノ ギャッコウセイ ケツリュウ オ ドプラエコー デ カクニン シエタ 1 シュジュツレイ
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説明
<p>症例は40代,女性.胃部不快感からの食欲低下を主訴に紹介来院.3年間で体重は13 kg減少,初診時体重は26 kgと著明なるい痩を認めた.血液所見では軽度の肝機能障害と低カリウム血症,腎機能障害を認めた.悪性腫瘍の除外のため実施した超音波検査において吸気時に腹腔動脈起始部の狭窄が生じ,血流シグナルの消失と総肝動脈,胃十二指腸動脈の逆行性血流シグナルを認めた.腹腔動脈起始部には硬化性病変や腫瘍性病変による影響は認められず,正中弓状靭帯による圧迫狭窄を疑った.腹部造影CT検査では腹腔動脈は起始部で高度狭窄を認め,膵アーケードによる還流により下膵十二指腸動脈は拡張し,胃十二指腸動脈の血流は逆行性血流を疑った.正中弓状靱帯圧迫症候群と診断し正中弓状靭帯切離術を施行した.術中正中弓状靭帯切離後に腹腔動脈の拡張を目視で認めた.術後の超音波検査では腹腔動脈の呼吸による血流変化は改善され,総肝動脈,胃十二指腸動脈は順行性血流シグナルとなった.正中弓状靱帯圧迫症候群では呼気相に狭窄が増強するとされるが,自験例では吸気相に狭窄を認め,腹腔動脈狭窄部から末梢側血流の消失を超音波検査でリアルタイムに確認し,側副血行路の逆行性血流シグナルを認めた.呼吸による変動を周囲脈管も含め観察することが本疾患を発見し血行動態の評価の一助になると考えられた.</p>
収録刊行物
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- 超音波検査技術
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超音波検査技術 47 (5), 490-497, 2022-10-01
一般社団法人 日本超音波検査学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390856439632011776
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- NII書誌ID
- AA11865688
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- DOI
- 10.11272/jss.366
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- ISSN
- 18814514
- 18814506
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- NDL書誌ID
- 032536874
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可