MeSO-net観測記録に見られる2020年の微動振幅の低下とその要因

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タイトル別名
  • AMPLITUDE REDUCTIONS OF MICROTREMORS AT MeSO-net STATIONS IN 2020: OBSERVATIONS AND INTERPRETATIONS

抄録

<p> 東京都および周辺地域に設置されている防災科学技術研究所MeSO-net観測点169点を対象に2019年1月〜2020年12月の常時微動の振幅スペクトルの経時変化を調べ,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止に伴う臨時休校・人流・交通量などの周辺環境の変化と微動の振幅変化との関連性について検討した.その結果,第1回緊急事態宣言の発令期間中,地震計が学校の校舎脇に設置された観測点において微動レベルの低下が顕著であり,特に児童・生徒数が多い学校では20〜90Hzの周波数帯域で前年比6〜8割程度までスペクトルの振幅が低下する傾向が見られた.2020年に観測された微動の振幅低下には,広域的な人間活動ではなく,観測点が設置されている施設の利用状況の変化が強く反映されている可能性が高い.</p>

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参考文献 (15)*注記

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